破魔弓って…なんだっけ?
初めてのお正月を生き延びる!
破魔弓(はまゆみ)とは、弓と矢がセットになったお飾りのこと。
生まれて初めてお正月を迎える男の子へ贈られます。
旧暦の12月から1月は「鬼門」と呼ばれ、この時期に亡くなってしまう赤ちゃんが多かったのです。
鬼門を無事に生き抜けられますように!という願いが込められた特別なお守りなのです。
神社で売っている矢とは違う!?
神社やお寺からもらうのは、矢だけの「破魔矢」。
赤ちゃんの為という意味ではなく、お正月や新築した時の魔除けです。
もともと弓と矢はセットでしたが、
神社では矢に神力を集中させることで「破魔矢」だけにして、親しみやすい形にしたのです。
なんで破魔弓飾りは男の子のお守りなの?
破魔弓は室町時代から行われた「鳴弦の儀」が進化したもの。
魔物が嫌いな「弓の弦を弾く音」を鳴らして、赤ちゃんの為に魔除けをします。
現在も、皇室では赤ちゃんの為に行われている儀式です。
また、弓と矢を使ってその年を占う「弓射」も合わさって
現在の「破魔弓飾り」となりました。
女の子なら羽子板で魔除け!
「鬼門」が厄介なのは女の子の赤ちゃんも同じです。
女の子には、破魔弓飾りではなく「羽子板」がお守りとなります。
兜や鎧の隣にあった弓矢とは違うの?
兜の脇に飾る弓矢は「弓太刀」と呼ばれ、役割が異なります。
戦で武器となる弓太刀に対して、儀式と占いがルーツのお守りが破魔弓飾り。
その為、弓太刀には占いに必要な本数の矢が足りません。
赤ちゃんを守ってくれる破魔弓飾り
医療が発達し、食べ物が豊かになったおかげで「鬼門」を気にすることが無くなった現代。
それでも、赤ちゃんを守ってくれる「破魔弓飾り」は無くなりませんでした。
お祝いとお守りする手助けのために、
これからも秀光人形工房では現代にあった破魔弓飾りをつくり続けます。
破魔弓飾りの選び方や職人のこだわりについてはコチラをご覧ください!